ステンレスについて
ステンレスはステンレススチール(Stainless Steel)の略称です。 直訳すると、『錆びない鋼』という意味で、具体的には鉄をベースにクロムやニッケルを含んだ合金です。ステンレスの名前の頭についている18-8などの数字は、それぞれクロムとニッケルの含有割合を表しています。キッチン用品やインテリア用品によく使われるステンレスは、18-0、18-8、18-10の3種類で、いずれもクロムの含有量は18%です。希少金属であるニッケルの含有量によって3つのグレードに分けられています。

18-0 ステンレスは、100円均一などの安価な製品に使われることが多い金属です。希少金属ニッケルの含有率は0%で、色は白っぽいシルバーで、光沢感がなく、口に入れると金気(かなけ)と呼ばれる特有の不快な味や感触を引き起こします。また、酸性や塩分の強い食材などに触れることで錆が発生する場合があり、耐久性や耐腐食性という点で他の2つに大きく劣ります。ちなみに18-0ステンレスは磁石がくっつくため、容易に見分けることができます。(18-10ステンレスや18-8ステンレスは基本的に磁石に反応しません)

18-8 ステンレスは、キッチン用品やカトラリーに使用される代表的なステンレス素材です。キッチン用品以外ではSUS304と呼ばれる事もあります。ニッケルの含有量は8%と高く、金属の色は高級感のある黒っぽいシルバーになります。口に入れた際に金気(かなけ)が発生しにくく、カトラリーに用いると料理の繊細な味を楽しむことができます。錆に対してはとても強く、キッチンで錆を気にするような場面はほとんどありません。比較的流通量も多く扱いやすい、バランスの取れた素材です。

18-10 ステンレス はニッケルの含有率が10%で、色は18-8よりもさらに黒っぽい高級感のあるシルバーです。特に鏡面仕上げにした際に明暗のコントラストがついた深い輝きになります。口に入れた際の金気は全くと言ってよいほど発生しません。錆に対しては18-8ステンレスよりもさらに強くなりますので、家庭での利用で錆を気にする場面はありません。ただし流通量が少なく高価な素材のため、品質にこだわる高級ブランドで採用されることが多くなっています。
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