OMEGA 60's

1960年代にスイスのOMEGA（オメガ社）が製造した機械式の腕時計です。もちろん当時のOMEGAは一般的な日本人にとっては手の届かない"高嶺の花"ともいえる製品でした。熟練した職人によって丁寧に組み上げられた当時のキャリパー（ムーブメント）には、単なる道具を越えた工芸品としての魅力があります。
　装飾を省いたシンプルな外観は現行のOMEGAには無い魅力です。50年以上の年月を経たアンティークならではの上品な存在感が感じられます。しかも、この個体は希少なデッドストック（未使用品）です。綺麗なアンティークを探されていた方には、これ以上ないコンディションの逸品です。
　もともと小ぶりなこの時計は、大型化している現在の腕時計と比べると、かなり控えめなサイズ感（直径31mm）といえます。そのため、とても上品な印象があり、小柄な男性の手元にもバランスよく収まります。また、現在では女性でも違和感無くお使いいただけるサイズ感かと思います。

キャリパーは直径27.9mmの『Cal.601』が搭載されています。601は耐磁、耐衝撃の機構をもつ17石の手巻きムーブメントです。自動巻きのCal.550から派生して生まれたCal.600をベースに、手巻き専用モデルとして正常進化した完成度の高いキャリパーです。薄く小ぶりなキャリパーですが当時最高レベルの性能を生み出す名作です。同時代の30mmキャリパーと同じように日付表示や自動巻上げなどの余計な機能を搭載しないストイックな構成のため、今となってはむしろ信頼性の高さが高評価につながっています。

半世紀にわたって使用されずに保管されてきた希少なデッドストックです。当然、目立つ傷や使用感はありませんが、時を越えたアンティークにしかない風格は十分に感じられます。また、内部の機械は販売前に国内でオーバーホールを行い、オイルの差し替えや微調整を行っています。また、輸入元による動作保証が付いていますので、実用品として安心してご利用いただけます。

・1964年に製造されたアンティーク品のデッドストック（未使用品）です。
・風防や文字盤、竜頭などすべてオリジナルです。
・劣化したベルトは新品（イタリアMorellato製カーフベルト）に交換済みです。
・キャリパーは2016年4月に簡単なオーバーホールと調整を行っています。
　（OH後未使用）
・輸入元による6ヶ月間の動作保証が付いています。